東京医科歯科大学第一口腔外科をやめてから  *若い人へのメッセージ*

10回にわたってお話ししてきた「東京医科歯科口腔外科をやめてから」ですが・・・

皆さんの中には
「やっぱり歯医者さんはいいなあ、苦労なんて知らないんだろうなあ」なんて思っている人も多かったでしょう。

が、そもそも、歯科大学は授業料が高い。教科書も実習費用も高い。
そして授業もきびしく一般大学と違って夏休みですら遊んでいる暇がありません。
しかも6年間。

数度もある卒業試験も国家試験も精神病になる人物が出たほど厳しいものです。

歯科医師免許をとっても何年も修行しなければちゃんとした治療はできません。

ようやく開業にこぎつけても、一般医科と違い、機械が高い。材料が高い。機材が多い。

そうして開業しても歯科医院はコンビニの1.5倍あり競争は激烈です。
おまけに保険点数はなぜか歯科だけどんどん下げられていくのです。
経営は意外なほど苦しいのです。
開業時の負債は簡単に返せません。やっと終わりそうになったら機械の買い替えの時期になり、また借金。

私が卒業したころはまだバブルがはじけていなかったころです。
まだよかった時代です。

それでもこういう風にトラブルがあり、そのトラブルを乗り越えてきたのです。

東京医科歯科大学第一口腔外科をやめてからの話は30歳を過ぎてからの話です。

しかも東京医科歯科大学では10時間以上の癌などのオペの助手をするような位置、つまり上から数えたほうが早い位置から辞めたわけですから
ここには書けないこともいっぱいありました。

世の中にはもっともっと苦労している人はたくさんおられます。

また、一見、苦労していないように見えても、その陰にはいくつもの苦労を、その人にしかわからない苦労をしているものです。

私の経験は皆さんから見ると苦労と呼べるかどうかは別として、私なりには苦労した時期でした。

皆さんにわかってもらいたいのは

「人生には必ずとんでもなく苦労する時期が一度や二度は必ずある」

ということです。

そして
「その時期が早ければ早いほど楽だ」
という事実。
年を取ってからの苦労はつらいです。

だから今の苦労は未来のための苦労だということ。
そしていつの時代にも努力してゆくことが大切だということ。

必ず、それは役に立ちます。

がんばらなくていいです。

が、努力はしましょう。

偉そうに言いましたが、私自身、今も次から次への問題に頭を抱える日々です。

さ、一緒に前に歩いていきましょう。

いや、どうか私と一緒に歩いてください。

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