歯槽膿漏の救世主となるか?世界初「リグロス」

先月、毎日新聞にある記事が載りました。
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昨年11月に科研製薬がリグロス®を発売したというものです。

私、実はこのリグロス(以下®は省略)については10年前に科研製薬の研究者に話を聞いているのです。
その頃はまだ製品どころか、研究段階。

濃度を何%にすると効果が高くなるかを研究している段階でした。
濃くすれば効果は高くなりますが、一定以上の濃度になると頭打ちになるとのことでした。

詳しく聞いたのですが、10年という歳月、話をまとめたノートは紛失してしまいました。

さてこのリグロスの成分トラフェルミンは10年以上前から既に使われているのです。
それは「フィブラストスプレー®」
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褥瘡(床ずれ)の治療薬なのです。

これはよく効くと評判でした。

作用機序は簡単にいうと
「傷を修復するために肉芽組織の形成を促す」
また「創傷治療の質を改善させる作用」もあるのです。

これを骨にも活用できないかと考え
骨折
歯槽膿漏
の2つに絞って研究した結果、リグロスが誕生したのです。

しかし、フィブラストスプレーがトラフェルミン0.01%に対し
リグロスは0.3%
かなり濃いのです。

さてこういう新しい薬、今までも人工骨、エムドゲインなど発売されました。

が、正直言ってたいしたことはない。

確かに骨はできてはいるのですが、「おおおおっつ」という程でない。

なくなった歯槽骨は再生しないということからすると再生したこと自体はすごいことかもしれない。

しかし、臨床的には「グラグラの歯がしっかりした」というものではありませんでした。

リグロスがどのくらい骨ができるのか、これから検証です。

ちなみに今は大学病院のみです。
4月頃に一般歯科にも発売が許される見込みです。

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