終わった人 きんときもち

4月23日の「新潟元米山知事の気持ちは痛いほどわかる」でお話しした、内館牧子の「終わった人」の話です。


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「定年って生前葬だな。これからどうする?」
大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられ、そのまま定年を迎えた主人公・田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れる。年下でまだ仕事をしている妻は旅行などにも乗り気ではない。図書館通いやジムで体を鍛えることは、いかにも年寄りじみていて抵抗がある。どんな仕事でもいいから働きたいと職探しをしてみると、高学歴や立派な職歴がかえって邪魔をしてうまくいかない。妻や娘は「恋でもしたら」などとけしかけるが、気になる女性がいたところで、思い通りになるものでもない。
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終わった人のあらすじはこういうものです。

私は開業医なので定年はありません。
それどころか息子が歯科医師になるまで続けていかねばなりません。
もっとも東大卒ではないので最初から違いますが・・・

この話の中で「きんときもち」という言葉が出てきます。
金時餅ではないのです。
金時持ちなのです。

恋をしたらという家族の言葉で主人公はカルチャースクールの受付の女性に淡い恋心をいだきます。
何度か食事をします。
そこで自分の娘に「お父さんは金時持ちのおやじにしか思われていないんだよ」という指摘を受けます。
金と時間を持っているおやじ。
恋する対象ではない。

私は離婚して8年たちました。
この話の主人公と違って独身です。
恋をしても全く問題ない。

離婚して5年位は子供を育てるため必死でそれどころではありませんでした。

ようやく子供たちの手がかからなくなって無性に寂しくなりました。
偶然に出会った女性に食事に誘ったことも何度かありますがそれ以上に進展しなかった。

この話を読んで「金時持ち」だったのかと思い知らされました。
お金も時間もたいしてありませんが・・・
オブラートでそっと覆っていたものをバッとはがされた思いでした。

再婚どころか恋すらできない年齢になっていたのです。

薄々は感じていたもののショックでした。

仕方がないですね。
家族を守るために生きてきましたから・・・


恋と引き換えに家族を守った。


あとは息子にニシオ歯科を委譲する。

私の人生はこれで終わり。

ま、いっか。






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